社交ダンスのクラスわけ、初級、中級、上級はどう違うの?

20220110

社交ダンスの教室のホームページを見ると、グループレッスンクラスの欄によく書いてあるのがこの『初級・中級・上級』という文字です。

じゃあ、これらの違いってなんなんでしょう?

今回は社交ダンス教室でよく見るクラス分けの中身とその内情をお話ししていきます。

社交ダンスのクラスは『結局は自分で確かめる』しかない

始めにお断りしておきますが、残念ながら一言で「このクラスは〇〇でどれくらいのレベルだ」ということを言い表すことはできません。

グループレッスンのクラスは本当に多種多様で、名前からクラスのレベルや年齢層、雰囲気に至るまで、ふたをあけるまではどのようなものかは全くわからないからです。

ですので実際に興味を持たれたクラスがあれば、問い合わせ、見学、できれば体験レッスンなど自分の足で情報収集することをお勧めします。

ここで終わると

「いやそれが知りたくてわざわざこのページみとんねん!」

となってしまいますので、ここでは一般的にどのようなことを教えるクラスか、実際に自分がいろいろなレッスンを受けた経験も踏まえてお話ししていきます。

初級クラス

初級クラスは最も目にする機会が多いクラスではないでしょうか。

初級の他にも初等科、ビギナー等の名前になっています。

なんにせよその教室で一番簡単そうな名前のクラスになっていることが多いようです。

スタジオこまちの区分ではベーシッククラスにあたります。

内容としては主に社交ダンスの教科書に記載されている初級のステップを中心に、簡単なステップを踊りながら社交ダンスに必要な体の使い方を学ぶ、というクラスになります。

種目はワルツ、タンゴ、ルンバ、チャチャチャの4種目がメインで、その他は教室によって変化があります。

特に明言のないクラス(スタンダード初級など)でない限りは月ごとにラテンとスタンダードが交互になっていることが多いです。

女性の場合はおおよそ初級のクラスのステップが問題なく先生と踊れたら、男性の場合は同じクラスの生徒さんと問題なく踊れたら次のレベルのクラスにスムーズに移行できるでしょう。

グループレッスンのみ週1回のレッスン受講で、女性の場合で半年~3年、男性は女性の5割増しくらいの期間を見るのが一般的です。

注意点として、この初級のクラスは最も人の多いクラスです。

初級には慣れてきたけど中級にはちょっと…というような方から中級や上級にも行っているけど初級の簡単なステップで体の使い方を練習するという方がけっこういらっしゃいます。

『初』級だからと思って初めての方が行くと、周りはもう何年も続けている人ばかりというパターンがかなり多いです。

周りの人がかなり慣れていてもめげずにがんばりましょう。

周りの足を引っ張っているのでは、と気になる気持ちは大変よくわかりますが、皆さん経験者ですので暖かい目で見てくださいますよ。

多分…。

中級クラス

中級クラスは初級クラスの内容を一段階ステップアップします。

スタジオこまちではアドバンストクラスという名前になっています。

体の使い方も初級に比べるとより突っ込んだ内容になります。

ピクチャーポイズ(ポーズ)というような、写真に撮られるような魅せるポーズに入るステップも、中級あたりから出てくることが多いようです。

社交ダンスの教科書としても中級レベルのステップというものが決まっているので、それらを使った足型を組んでいるクラスが多いのではないでしょうか。

ちなみに社交ダンスのステップを普通に踊るのに必要な技術はほぼすべて初級のうちに出てきます。

中級や上級といった区分のものは、だいたいが初級のステップを踊るのに必要な技術の組み合わせです。

長いステップでもちゃんと切り分けると初級のステップの組み合わせであることがわかります。

長いので覚えにくいかもしれませんが、落ち着いて「〇〇に似てる」を探してみるとよいかもしれません。

ということで中級クラスあたりからは初級の動きがおおよそできることが前提となっていますので、初級でつまづきを感じている方はもう少し修行しましょう。

逆に初級の経験があまりなくてもわりとスムーズに踊れているなら中級も一緒に受講すると慣れるのが早くなりますよ!

上級クラス

ここらへんになると中級との境目が曖昧になってきます。

教科書としてはちゃんと上級のステップというのが存在するのですが、教科書の方もなぜこれが上級のステップ?というものも存在しています。

アマチュアダンス競技会で踊られるようなステップを使用するクラスもあるようですね。

クラスの名前もかなり多様化しています。

ちょっと耳慣れない名前のクラスがあったら疑ってかかってもいいかもしれません。

特殊な名前のクラス名の場合は、ちゃんとした教室なら教室のホームページに説明が載っていると思いますので、それを探してみてください。

逆に何の説明もない場合は教室の運営がいいかげんな場合があるので注意しましょう。

入門・初心者向けクラス

上記のような理由で初級が初心者向けとして機能しにくい現状があります。

なので教室によっては全くの初心者を対象としたクラスやプランを打ち出しているところがあります。

スタジオこまちではビギナークラスという名前になっています。

本当に初めて社交ダンスをする方は、このような説明のあるクラスを選ぶ方が無難だと思います。

私は社交ダンスを始めたばかりのころ、初級という名前にだまされてえらい目に遭いました。

社交ダンスへの導入として、お得なプランがあったり割引がきいたりしますので、よく調べてみてくださいね!

『社交ダンスのクラスわけ、初級、中級、上級はどう違うの?』まとめ

ということで今回は社交ダンス教室によくあるクラスについて解説してみました。

最初に述べたとおり、良い教室に巡り合うためにはやはり自分で確かめることが大事です。

教室選びはこれからのダンスライフを大きく左右しますので、ダンスを楽しめるように事前にしっかりと情報収集して悔いのないように教室選びをしてくださいね。

この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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Profiel

社交ダンスインストラクター:川瀬一史

KAZUFUMI KAWASE

大人になってから社交ダンスを始め、2008年に社交ダンスインストラクターの資格を取得。現在は社交ダンスインストラクター、健康運動実践指導者として社交ダンスを通じた健康な体づくりを指導しています。

■ JBDFプロダンスインストラクター
■ JDSF-PD 公認講師
■ JDSFジュニア指導員
■ JSPO公認スポーツ指導者
■ 健康運動実践指導者

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