社交ダンスはアンチエイジングに効果的!?〇〇で認知症予防!

20211225

近年、日本の平均寿命は80歳をゆうに超え、85歳の大台に乗るかというところまできています。

公共衛生の普及や先進医療目覚ましい進歩など明るい話題もあります。

日本は世界でも有数の長寿国だが…

そんな中で、実は日本が寝たきり大国であるということをご存じでしょうか?

ある統計によると、日本は諸外国と比べて寝たきりの高齢者の数が非常に多いのだそうです。

驚くことに同じ先進国であるアメリカの実に5倍以上!!

日本と肩を並べる長寿国であるスウェーデンの約10倍ともいわれています。

健康寿命

少し別の角度から見てみましょう。

皆さんは「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか。

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく、自立して生きられる期間を指しています。

具体的には、平均寿命から寝たきりや認知症などで介護が必要となる期間を引いたものとなります。

内閣府発表の『平成30年版高齢者白書』によると日本人の平均寿命は

男性で80.98歳、女性で87.14歳

となっていますが、健康寿命となると

男性は72.14歳、女性は74.79歳

その差は8~12年もあるのです。

つまり、亡くなるまでの10年前後は、なんらかの健康トラブルを抱え、介護など人の助けを借りながら不自由な思いをして過ごしているということです。

自分が不自由なだけならまだいいのですが、介護は周囲に相当な負担をかけます。

私の曾祖母は要介護状態で15年以上、100歳を超えて生きていました。

本来なら喜ぶべきことなのですが…。

私はそんな介護の苦労を間近で見てきました。

肉体的要因の介護

要介護になるパターンのひとつとして、

なんらかの原因(風邪や骨折など)で1か月ほどの入院の必要に迫られ、入院している間に体が衰えてしまい、そのまま要介護になってしまう

ということがあります。

一週間ほど寝た状態で過ごすと、体全体の筋力が1~2割も低下し、骨量も低下すると言われています。

もともと筋力の弱い人、特に女性は出産からの骨粗鬆症を伴うこともあり、要注意です。

では、どうすればよいのでしょうか。

答えは非常に簡単です。

運動の習慣をつけておき、入院しなくてもいいように体を鍛えておけばいいのです。

仮にのっぴきならない理由で入院を余儀なくされたとしても、元の筋力が高ければ筋肉が萎えて寝たきりになる可能性を減らすことができます。

精神的要因での介護

寝たきりになる原因は、病気やケガだけに留まりません。

高齢になると活動する機会が減り、人と接する機会も減少していきます。

そうなると脳への刺激がなくなり、認知機能が退化しやすくなってしまうのです。

心や脳が健康な状態でなければ、病気やケガをしていなくても、身体に不調をきたす可能性が出てきます。

「病は気から」と言いますが、心と身体は一体であり、心が元気でなければ必然的に身体機能も弱っていきます。

私の祖母は晩年認知症がひどくなり、物をしまい込んで忘れてしまったり、通販で余計なものを大量に注文したり近所を徘徊したりと大変でした。

アンチエイジングとは

そもそもアンチエイジングというのは

『Anti(反対する)』『Aging(経年劣化、老朽化)』

という単語の組み合わせでいわば老化に抗うといった意味です。

普通に生活していると、人間の筋肉は加齢によって少しずつ弱まってしまいます。

そうして体幹を支える筋力が失われた結果、体が重力に負けて姿勢が悪くなってきます。

さらに放置しておくと腰の曲がった姿勢が形成されてしまいます。

こうなってしまうと元に戻すことは非常に難しくなります。

姿勢の悪い人はそれだけでも老けて見えてしまいますし、魅力的にも見えないですよね。

20代あたりから徐々に体を動かす機会は減っていきます。

長く動かさない筋肉は力を失ってこわばります。

ちりも積もれば山となるの言葉通り、時間をかけて筋肉は弱くなっていくのです。

体を動かす習慣のない方は要注意です。

これに対抗するためには体幹の筋肉を鍛えることが大事になってきます。

これは実はそんなに難しいことではありません。

要するに体をまんべんなく動かせばいいのです。

手っ取り早いのはウォーキング、歩くことです。

普段から歩くことの多い方や立ち仕事の方は日常生活がトレーニングになっています。

ただし、人間の体には本人も気づかないようなクセがあります。

例えば、あなたは階段を上がる際にどちらの足から踏み出しますか?

このような意識もしない習慣が、体のバランスを歪めて姿勢の悪化につながることがあります。

先程立ち仕事の話が出ましたが、同じ姿勢を取り続けるのもよくありません。

立ちっぱなしでいると腰や何かが痛くなったりしませんか?

知らず知らずのうちに慣れた姿勢で長くいすぎることによって筋肉のバランスを失っているのです。

また、筋肉が衰えてくると体にハリがなくなります。

特に痩せ気味の方、要注意です。

肌がしわしわになってしまうのです。

老化現象として皮膚の細胞が水分を保つことが難しくなってきます。

細胞の水分量が減ると水分の抜けた分体積が減ります。

体積が減ると、空気の抜けた風船のように細胞がしぼんできます。

そうしてしわが増えていくのです。

実は、筋肉をつけるとしわが減ります。

なぜか。

筋肉は皮膚の内側についています。

筋肉は皮膚の下から膨らむように増えていきます。

つまり筋肉が風船の空気の役割を果たしてくれるんです。

少しふっくらとした方が比較的しわが少なく見えるのは脂肪がその役割を果たしているからです。

太りすぎるとそれはそれで問題が起こってきますが…。

もちろん目に見えない部分でも老化は起こっています。

人間の脳は年をとるごとにしわが増えていきます。

これは年齢と共に脳細胞が減少し、減少した分萎縮が起こってしわが増えるようです。

上記の皮膚の話と似ていますね。

実は脳の神経細胞は一日に10万個ほど減るということをご存じでしょうか。

なんと90代の脳は60代の人の脳に比べて10%近くも軽くなっているそうです。

昔私は脳のしわが増えた方がいいと聞いた記憶があるのですが…。

しわが増えた分表面積が増えるとかどうとか。

けれど考えてみたらしわになってへこんだ分確実に細胞は減っているわけで、いいはずがないんですよね。

こうして脳の細胞が減り、脳が萎縮した結果いきつくのが認知症という症状です。

ここで朗報です。

人間の神経細胞は高齢になっても新しく作られていくことが明らかになりました。

神経細胞を増やすカギは脳への適度な刺激です。

以前ブログにゴールデンエイジ期の記事を書いたことがありますが、適切な運動をすれば神経細胞が成長していくんです。

これは認知症予防、脳へのアンチエイジングと言えるでしょう。

社交ダンスの何がアンチエイジングに効果的なのか

ここで表題の件、社交ダンスの何がアンチエイジングに効果的なのかに触れていきます。

社交ダンスはペアダンスです。

ペアで踊るためには自立した人と人とが一緒に歩いて動くことになります。

そのために姿勢を地面から垂直に保つようにまっすぐに立ちます。

まっすぐを崩さないようにするためには体幹の筋肉を使います。

このため、常に意識を持つことによって姿勢が良くなり、日常生活においても健康的に生活できるようになります。

同じ人が姿勢を正しただけで、正す前と後では印象が全く違ってきますよ。

また、歩行することで心肺機能の向上も見込めます。

さらに社交ダンスは体を伸ばし、足を大きく動かし、腕を振る。

全身を満遍なく動かす全身運動です。

身体をバランスよく動かすことができます。

ペアダンスの利点はそれだけではありません。

相手がいますから2人で息を合わせなければなりません。

「人の肌に触れる」という特徴があります。

手と手の触れ合いは、不安やストレスを軽減してくれますし、触覚が働くことで脳の活性効果も期待できます。

また、異性を相手にするという意識、人前に出るという意識や、他者との交流がいい意味での緊張感になり、こちらも脳への刺激になります。

さらに、ダンスは音楽と共にあります。

音楽を聴き、それに合った振り付けで踊ります。

これは聴覚を使用します。

視覚、聴覚、触覚、いわば五感をフルに働かせるスポーツなのです。

味覚と嗅覚は…。

NHKでも上記のような社交ダンスの効能を紹介した特集が組まれていました。

また、海外では社交ダンスの健康効果を示した研究がなされています。

いろいろな趣味の中で認知症予防に効果のある趣味は何かを検証する実験では、社交ダンスが非常に効果的という結果がでていました。

これは上記のような視・聴・触といった人間のいろいろな感覚を組み合わせたうえで運動をすることによって脳への活性効果があるという結論であるようです。

その社交ダンスの動きの中でも特に後退するステップが認知症予防に非常に効果的なようです。

社交ダンスのステップは大体二つに一つ、少なくても三つに一つは後退するステップが出てきます。

これが認知症予防に効果的だとは驚きですが、後退する際の背後への意識や空間認識等が脳への刺激になるようです。

このように社交ダンスは肉体的はもちろんのこと、脳や精神的な面においても健康をもたらしてくれる理想的なツールなのです。

社交ダンスはアンチエイジングに効果的!?〇〇で認知症予防!まとめ

まとめると、社交ダンスのアンチエイジング効果は

  • 全身満遍なく使う全身運動であるため、バランスよく筋肉が鍛えられる
  • 常に背筋を伸ばして踊るため、姿勢が改善される
  • 歩行(特に後退ステップ)が認知症予防に効果的
  • 有酸素運動であるため、ダイエット効果に加え心肺機能の向上が見込める
  • 他者とのふれあいによってリラックス・ストレス軽減の効果が見込める
  • 人前に出ることを意識することで、脳の活性化が期待できる

また、直接的な運動効果ではありませんが社交ダンスのメリットとして

  • 運動の強度を調節しやすいので危険が少ない
  • 相手がいるので支えあえる
  • 体操のみ、ウォーキングのみのストイックな運動と比べ、継続が容易

といった要素もあげることができると思います。

運動が苦手・経験がなくて不安な方でも安心

スタジオこまちでは、ダンスインストラクターと健康運動実践指導者の両方の資格を持つ指導者が、個人個人に最適な運動プログラムを作成し、社交ダンスが持つ健康効果をしっかりと引き出した運動指導を行っております。

また、グループレッスンにおいてもダンスや運動の経験がない方でも無理のないペースで安心して受講していただけるように配慮しております。

この機会に、まずは体験レッスンからお気軽にスタートしてください!

一緒に健康な体を手に入れましょう!

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Profiel

社交ダンスインストラクター:川瀬一史

KAZUFUMI KAWASE

大人になってから社交ダンスを始め、2008年に社交ダンスインストラクターの資格を取得。現在は社交ダンスインストラクター、健康運動実践指導者として社交ダンスを通じた健康な体づくりを指導しています。

■ JBDFプロダンスインストラクター
■ JDSF-PD 公認講師
■ JDSFジュニア指導員
■ JSPO公認スポーツ指導者
■ 健康運動実践指導者

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